子どもの頃、色んな看板が突き出た雑居ビルが立ち並ぶ、いわゆる「ネオン街」にドキドキしました。
看板の灯り1つひとつの向こう側に、色んな人間の人生があって、大人たちはそこで語らい合ったり励まし合ったり楽しんだりして、まだ子どもの自分には知らないことがそこにはいっぱいあるんだろうなぁって、ほんの少しの怖さとワクワクを感じていました。
(いつか大人になったらオレも・・・)
いま、大人になってこの仕事を続けている理由は何だろう?って考えたときに蘇ってきたのはその感覚でした。
(とくに路地裏が魅力的♫)
2020年以降、私たちの生活様式は大きく変わってしまいましたよね。
リアルでの会食は控え、打ち合わせをするのもパソコン画面越しのリモート・・・。
いまやスマホがあれば何でも手に入り、時代の流れはメタバースへとさらに加速しています。
そして、
人が出歩かなくなった街の看板は灯りが減り、シャッターが増えました。
「あぁ、様々な人間の人生と夢と秘密に溢れていた、あのドキドキした街に元気がなくなっていく」
そう思ったらとても悲しい気持ちになりました。
でも、
人間はどこかで「リアル」を求めています。
「温もり」を求めています。「匂い」を感じたがっています。
「響き」に共鳴したがっています。「繋がり」と「居場所」に飢えています。
リアル店舗には、それらを提供できる魅力がありますよね?
リアル店舗には、人間が人間らしく生きていくうえで大切な役割があると思っています。
だから全力で応援したいのです。
たくさんある看板や提灯たちのどれか1つが欠けたり違ったデザインだと、もう街がこの雰囲気とは違ったものになるってなんか、ロマチンチックだと思いませんか?
この時代に在る『リアル店舗』の価値を上げて、街に活気と人に喜びと、ときにドキドキを与えるお手伝いができたら、私はとても光栄です。
肌勢 健二
追伸・・・先日は上野のアメ横を散策してきました♫